AutoCADのアップデートについてお探しですね。

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AutoCADを2025版・2026版にバージョンアップする前に知っておきたいこと

AutoCADを新しいバージョンに更新するとき、「とりあえずインストールすれば使える」と思っていませんか?実は、そう簡単にはいかないことも多いんです。

特に仕事でAutoCADを使っている場合、更新後に「いつもの印刷設定が消えた」「よく使うツールが動かない」なんてことになると、作業がストップしてしまいます。

この記事では、AutoCAD 2025・2026へのバージョンアップを失敗せずに進めるための手順と、新しく使えるようになった便利な機能をわかりやすくまとめました。

1. バージョンアップする前に、まず確認しておくこと

ライセンスの種類を確認しよう

AutoCADを新しくする前に、まず確認したいのが「今、どんな契約でAutoCADを使っているか」です。

最近のAutoCADは、月額や年額で使うサブスクリプション契約が基本になっています。

個人で契約している人は、Autodeskのサイトから自分でインストーラーをダウンロードできますが、会社や学校で使っている場合は要注意。

管理者が一括で管理していることが多いので、勝手に更新すると後で困ることがあります。

「うちの会社はどんな契約なんだろう?」と思ったら、まず上司やシステム担当者に確認してみましょう。

ネットワークライセンス、シングルユーザーライセンス、教育機関向けライセンスなど、契約のタイプによって更新の手順が変わってきます。

パソコンのスペックは大丈夫?

次にチェックしたいのが、使っているパソコンの性能です。

AutoCAD 2025・2026は以前のバージョンより機能が増えていて、AIのサポート機能やクラウドとの連携など、便利な機能がたくさん追加されています。

でも、その分パソコンにも力が必要になってきます。

特に、容量の大きな図面や、たくさんの外部参照を使った複雑な図面、3D表示を含むデータを扱う場合は、「最低限動く」スペックだとかなり重く感じるかもしれません。

Autodeskの公式サイトで推奨スペックを確認して、できればメモリやグラフィックボードに余裕があるか見ておくと安心です。

図面ファイルの互換性について

AutoCAD 2025・2026では、基本的に「2018 DWG形式」が使われています。

つまり、AutoCAD 2018以降を使っている人とは、あまり問題なくファイルのやり取りができます。

ただし、取引先や協力会社が古いバージョンを使っている場合は注意が必要です。

新しいAutoCADで作った図面を古いバージョンで開けるように、保存するときに形式を下げる必要が出てくることがあります。

バージョンアップする前に、「誰とどんなやり取りをしているか」を整理しておくと、後でトラブルになりにくいです。

2. 失敗しないバージョンアップの進め方

いきなり入れ替えない!並行運用がおすすめ

AutoCADをバージョンアップするとき、「古いのを消して新しいのを入れる」という方法もありますが、おすすめは「しばらく両方を残しておく」やり方です。

特に仕事で使っている場合、新しいバージョンで何か問題が起きたときに、すぐ古いバージョンに戻れると安心です。

新しいAutoCADをインストールしたら、まずは普段使っている図面をいくつか開いてみて、表示・編集・保存・印刷・PDF出力などが問題なくできるか確認しましょう。

バックアップを忘れずに!

バージョンアップで一番大事なのが、今使っている環境のバックアップです。

「図面ファイルだけバックアップすればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそれだけでは足りません。

バックアップが必要なのは:
– 図面ファイル(DWG)
– テンプレートファイル
– 印刷設定(CTB・STBファイル)
– 線の種類のファイル
– フォント
– ハッチングパターン
– ツールパレット
– カスタマイズした設定(CUIXファイル)
– よく使うLISPやスクリプト
– 追加でインストールしたアドイン

これらは毎日の作業効率に直結するものばかり。

バックアップせずに移行すると、「図面は開けるけど、いつもの環境で作業できない!」という困った状態になってしまいます。

実際のインストール手順

基本的な流れはこんな感じです:

1. Autodeskのサイトから最新版のインストーラーをダウンロード
2. 管理者権限でAutoCAD 2025または2026をインストール
3. 古いバージョンの設定を引き継ぐ(自動ツールまたは手動コピー)
4. 最新のアップデートや修正パッチがないか確認して適用

会社で使う場合は、個人個人が勝手にインストールするより、システム担当者が標準的な設定を用意してから配布したほうが、部署ごとの環境の違いを減らせます。

インストール後の動作確認が重要

新しいAutoCADをインストールしたら、「とりあえず図面が開ければOK」ではありません。

普段の作業をひと通り試してみることが大切です。

チェックしたいポイント:
– 外部参照が入った図面がちゃんと開くか
– 古い形式のDWGファイルも問題ないか
– 複雑なブロックが崩れていないか
– 注釈尺度を使った図面の表示は正しいか
– PDFやDWFへの出力ができるか
– プロッタへの印刷設定は引き継がれているか

カスタムツールやアドインを使っている場合は、それぞれが新しいバージョンに対応しているか確認が必要です。

特にAutoCAD 2025以降では技術的な変更があるため、社内ツールや外部から購入したアドインが動くかどうか、事前にチェックしておきましょう。

3. AutoCAD 2025・2026の注目機能

スマートブロック機能で図面管理がラクに

AutoCAD 2025・2026で注目したいのが、作図を効率化する「スマート化」の機能です。

中でも便利なのが「スマートブロック」関連の機能。

これは、図面の中で繰り返し使われている似た形や、ブロックにできそうなものを自動で見つけてくれる機能です。

今までは自分の目で探していた作業を、ソフトが手伝ってくれるようになったので、ブロック管理の手間が減って、図面の統一性も高まります。

修正指示の取り込みが簡単に

「Markup Import」や「Markup Assist」も、実務でとても役立つ機能です。

紙やPDF、画像などに書き込まれた修正指示(いわゆる「赤入れ」)を図面上に取り込んで、修正箇所を確認しやすくしてくれます。

今までは赤入れPDFを見ながら手作業で図面を直していたので、修正指示を見落としたり、同じところを二重に直したりすることがありました。

この機能を使えば、設計者、チェック担当者、発注者の間で修正内容を整理しやすくなります。

誰が何をしたかわかる履歴機能

「Activity Insights」は、図面に対する作業の履歴を確認できる機能です。

「誰が、いつ、どんな作業をしたのか」が見えるようになるので、複数人で同じプロジェクトに関わるときに便利です。

「なんでここが変わったんだろう?」「最新版ってどれ?」「修正の経緯がわからない」といった悩みは、設計の現場でよく起こります。

Activity Insightsを使えば、作業履歴をたどって図面管理の透明性を高められます。

クラウド連携とサポートファイル管理の強化

AutoCAD 2026では、クラウドやサポートファイルの連携がさらに強化されています。

サポートファイルというのは、フォント、線種、ハッチング、テンプレート、印刷スタイルなど、AutoCADの作図環境を支える関連ファイルのこと。

これらがパソコンごとにバラバラだと、同じ図面を開いても線の種類や文字の表示、印刷結果が変わってしまうことがあります。

在宅勤務や複数の拠点で作業することが増えた今、クラウド連携や設定管理の強化はとても役に立ちます。

操作で困ったときの支援機能も充実

「Autodesk Assistant」のような支援機能も見逃せません。

AutoCADは機能がたくさんあるので、初心者だけじゃなく、使い慣れた人でもコマンドや設定を忘れることがあります。

ヘルプ検索や操作支援が改善されて、必要な情報にすぐたどり着けるようになりました。

AIがすべての作業を代わりにやってくれるわけではありませんが、「あのコマンドなんだっけ?」「この機能どこにあったかな?」というときの手がかりとして、とても便利です。

4. バージョンアップ後に気をつけること

カスタムツールやアドインの動作確認

AutoCAD 2025・2026にバージョンアップした後、基本的な操作は今まで通りできることが多いですが、カスタマイズした環境やアドインには注意が必要です。

AutoLISPや.NET API、ObjectARXなどを使った独自ツールは、AutoCAD本体の更新に合わせて調整が必要になる場合があります。

特にAutoCAD 2024以前から2025以降へ移る場合、技術的な変更があるため、動作確認が欠かせません。

外部から購入したアドインを使っている場合は、そのソフトがAutoCAD 2025または2026に正式対応しているか、必ず確認しましょう。

セキュリティ設定の変更にも注意

AutoCAD 2026では、自動ローダー(アドインを自動で読み込む仕組み)に関するセキュリティ面の変更もあります。

便利な機能ですが、意図しないプログラムが勝手に読み込まれるのを防ぐため、バージョンによって動作ルールが変わることがあります。

社内で独自ツールを配布している場合は、インストール先、信頼済みパスの設定、パッケージの構成などを確認して、セキュリティと使いやすさのバランスを取ることが大切です。

段階的な移行がおすすめ

実務で失敗しないためには、全員が一斉に新しいバージョンへ移るのではなく、まず一部の人や検証用のパソコンでテストする方法がおすすめです。

普段使っている図面を使って、こんなことを順番に確認してみましょう:
– 図面を開く
– 編集する
– 保存する
– 印刷する
– 外部参照を更新する
– PDFを出力する

問題が出たら、「AutoCAD本体の問題なのか」「カスタム設定の問題なのか」「アドインの問題なのか」「図面そのものの問題なのか」を切り分けます。

この検証をサボると、移行後に現場全体の作業が止まってしまうリスクがあります。

バージョンアップは環境を見直すチャンス

最後に、バージョンアップは新しい機能を使うためだけのものではありません。

作図ルールやデータ管理を見直す良い機会でもあります。

例えば:
– 古くて使っていないテンプレートを整理する
– 使われていない線種を削除する
– 重複したブロックをまとめる
– 担当者ごとにバラバラだった印刷設定を統一する

こうした整理をすることで、AutoCAD 2025・2026の新機能をもっと活かしやすくなります。

スマートブロック、Markup Assist、Activity Insights、クラウド連携といった機能を、単に「便利な新機能」として使うだけでなく、図面の品質向上、修正漏れの削減、チームでの作業効率化につなげることが大切です。

AutoCADのバージョンアップを正しく理解して進めれば、単なるソフトの入れ替えではなく、設計業務全体を整えるきっかけになります。

この記事が、スムーズなバージョンアップの参考になれば幸いです。

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