AutoCADのライセンスについてお探しですね。

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AutoCADって複数のパソコンで使えるの?ライセンスの正しい使い方とPC買い替え時の移行手順

AutoCADを使うパソコンを増やしたいとき、会社のデスクトップから自宅や現場用のノートPCに切り替えたいとき、古いパソコンから新しいパソコンに移行したいとき――まず気になるのが「ライセンスってどうなるの?」という疑問ですよね。

AutoCADは複数台のパソコンにインストールできる場合もありますが、「誰が使うのか」「同時に使うのか」「どんな契約なのか」によって、できることが変わってきます。

この記事では、AutoCADのライセンスを複数台で使うときの基本ルールと、パソコンを買い替えるときの移行手順、やってはいけないライセンス違反について、わかりやすく解説します。

AutoCADのライセンスは複数台のパソコンで使える?

今のAutoCADは、月額や年額で支払う「サブスクリプション契約」が基本です。

これは「指名ユーザーライセンス」という仕組みで、ソフトがパソコンに固定されるのではなく、Autodeskアカウントに紐づいた本人が使えるようになっています。

つまり、会社のデスクトップパソコン、自宅作業用のノートパソコン、外出先で使うモバイルPCなど、同じ人が使う端末にAutoCADをインストールしておくことは可能です。

ただし、インストールできる台数や条件は契約内容や利用規約によって変わることがあるので、最終的にはAutodesk Accountや公式サイトで確認するのが確実です。

ここで大事なのは、「複数台にインストールできる」ことと「複数台で同時に使える」ことは全く別だということ。

指名ユーザーライセンスでは、使えるのはライセンスを割り当てられた本人だけで、同じアカウントを使って別の人が作業するのはNGです。

また、同じ人であっても、複数のパソコンで同時にAutoCADを起動して作業するのは避けなければいけません。

たとえば、会社のパソコンでAutoCADを開いたまま、自宅のパソコンでも同じアカウントで作業を始めると、認証エラーが出たり、最悪の場合ライセンス違反と判断されたりする可能性があります。

会社でAutoCADを使う場合は、使う人ごとにライセンスを割り当てるのが基本的な考え方です。

昔はネットワークライセンスやマルチユーザーライセンスのように、「同時に何人まで使える」という管理方法もありましたが、今は新規契約だと指名ユーザー型が中心になっています。

短期間だけ使う人がいる場合は、使った分だけ払う「Autodesk Flex」という選択肢もありますが、頻繁に使うなら通常のサブスクリプションの方がお得なケースも。

複数台のパソコンを使い分けたいのか、複数人で使いたいのかをはっきり分けて考えることが、正しいライセンス運用の第一歩です。

パソコンを買い替えるときのAutoCADライセンス移行手順

今のサブスクリプション版AutoCADなら、昔のように専用ツールでライセンスを「転送」する作業は基本的に必要ありません。

新しいパソコンにAutoCADをインストールして、ライセンスが割り当てられているAutodeskアカウントでサインインすれば、すぐに使い始められます。

ただ、実際には古いパソコンにログイン状態が残っていたり、設定ファイルを移さないまま環境が変わったりして、移行後にトラブルが起こることも。

ソフトを入れ直すだけでなく、サインアウト、設定のバックアップ、不要な端末の整理まで含めて「移行作業」と考えるのが安全です。

一般的な移行の流れは、次のように進めるとスムーズです。

1. 古いパソコンのAutoCADで、作業ファイル、テンプレート、印刷設定、カスタム設定をバックアップする
2. 古いパソコンでAutodeskアカウントからサインアウトして、必要ならAutoCADをアンインストールする
3. 新しいパソコンにAutodesk AccountからAutoCADをダウンロードしてインストールする
4. 新しいパソコンで対象ユーザーのAutodeskアカウントにサインインして、ライセンス認証を確認する
5. バックアップした設定や図面環境を戻して、印刷・フォント・外部参照の動作を確認する

特に見落としがちなのが、AutoCAD本体以外の設定です。

業務で使っているテンプレートファイル、CTB・STBなどの印刷スタイル、線種ファイル、フォント、ツールパレット、カスタムリボン、LISPやスクリプトを使っている場合は、これらも新しいパソコンに移す必要があります。

ライセンス認証だけうまくいっても、印刷結果が変わったり、文字化けが起きたり、外部参照のパスが切れたりすると仕事になりません。

移行前に「AutoCADが起動できるか」だけでなく、「いつもの図面をいつも通り編集・印刷できるか」まで確認しておくと安心です。

古いパソコンが壊れてサインアウトできない場合でも、サブスクリプション版なら新しいパソコンからサインインして使えることがあります。

ただし、認証エラーが出たり、「ライセンスが割り当てられていません」と表示されたり、管理者が別のユーザーにライセンスを付与していたりする問題が起きることも。

そんなときは、Autodesk Accountの管理画面で契約状況とユーザー割り当てを確認して、会社の契約なら管理者にライセンスの再割り当てをお願いしましょう。

自己判断でアカウントを共有したり、非公式な認証方法を試したりするのは絶対に避けてください。

古い永久ライセンス版AutoCADを移行するときの注意点

AutoCAD 2016などの古い永久ライセンス版を使っている場合、今のサブスクリプション版とは事情がかなり違います。

永久ライセンスは「一度買えばずっと使える」と思われがちですが、必ずしも将来の新しいパソコンへの再アクティベーションまで保証されているわけではありません。

古いバージョンでは、アクティベーションサーバーやライセンス転送ツールのサポートが終了していることがあり、新しいパソコンにインストールしても認証できないケースがあります。

特にWindows 10のサポート終了やWindows 11への移行をきっかけに、この問題に直面する人は少なくありません。

昔は「ライセンス転送ユーティリティ」を使って、古いパソコンから新しいパソコンへライセンスを移す方法がありました。

でも、この仕組みは今は使えなくなっていたり、サポート対象外になっていたりすることがあります。

すでに古いパソコンでライセンスが有効な状態でも、新しいパソコン側で再認証できなければ、正規の方法で使い続けるのは難しくなります。

ネット上には非公式な回避策が紹介されていることもありますが、ライセンス規約違反やセキュリティリスクにつながる可能性があるため、仕事で使うなら選択肢に入れるべきではありません。

現実的な対応としては、まず古いパソコンがまだ動くうちに必要な図面データ、設定、印刷環境を確実にバックアップすることが大切です。

そのうえで、最新版AutoCADやAutoCAD LTのサブスクリプションに移行するか、DWG互換CADを検討するかを判断します。

どうしても移行期間が必要なら、体験版や短期契約を使って業務が止まらないようにする方法もありますが、長期的にはサポート対象の環境に移る方が安全です。

古い永久ライセンスを「今動いているから大丈夫」と考えるのではなく、パソコンが壊れたりOSが更新されたりした時点で使えなくなるリスクを前提に、早めに移行計画を立てることが大切です。

ライセンス違反を避けて複数パソコンを安全に使うポイント

AutoCADを複数台のパソコンで安全に使うには、技術的に起動できるかどうかだけでなく、ライセンス規約に沿った使い方になっているかを確認する必要があります。

特に注意したいのは、1つのAutodeskアカウントを複数人で使い回す行為です。

たとえ同じ部署内で、使う時間が重ならないようにしていたとしても、指名ユーザーライセンスは特定の個人に利用権が与えられる仕組みです。

共用パソコンにAutoCADを入れている場合でも、使う人それぞれが自分のアカウントでサインインして、必要なライセンスが割り当てられていなければいけません。

社内でトラブルを防ぐには、使い方のルールを明文化しておくのが効果的です。

たとえば、パソコンを切り替える前にAutoCADを終了してサインアウトする、退職者や異動者のアカウントを放置しない、ライセンスの割り当て状況を定期的に確認する――こういった基本的な管理だけでもリスクは大きく下げられます。

Autodesk Accountの管理画面を使えば、管理者はユーザーへのライセンス割り当てや契約状況を確認できます。

小規模な設計事務所でも、誰がどのライセンスを使っているのかを一覧にしておくと、パソコンの買い替えや人員変更のときに慌てずに対応できます。

オフライン環境でAutoCADを使う場合も注意が必要です。

サブスクリプション版は一定期間ごとにインターネット経由でライセンス認証を行うため、長期間ネットワークに接続しない状態が続くと、使えなくなることがあります。

現場事務所や出張先で使うノートパソコンでは、作業前に一度オンラインでサインインして、認証状態を確認しておくと安心です。

また、セキュリティの観点からも、アカウントの共有、弱いパスワード、退職者アカウントの放置は避けるべきです。

必要に応じて二段階認証を設定して、ライセンス管理と情報管理をセットで考えましょう。

まとめ

AutoCADのライセンスは、正しく理解すれば複数台のパソコンを使い分ける柔軟な働き方にちゃんと対応できます。

一方で、「複数台に入れられるなら複数人で使える」「古い永久ライセンスも新しいパソコンに当然移せる」といった思い込みは、業務が止まったりライセンス違反になったりする原因になります。

パソコンを買い替えるときは、古いパソコンでのサインアウト、新しいパソコンへのインストール、Autodeskアカウントでの認証、作業環境の移行を順番に行って、古いバージョンを使っている場合はサポート終了リスクも踏まえて判断しましょう。

ルールに沿って使えば、無駄なコストやトラブルを抑えながら、AutoCADを安定して活用できます。

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