AutoCADのCIRCLEコマンドの使い方をお探しですね。
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AutoCADで円・円弧・楕円を描くための基本ガイド
AutoCADで図面を描くとき、直線の次によく使うのが円や円弧、楕円といった曲線です。
建築図面ではドアや窓の開口部、機械図面では部品の穴やネジ、配管図面ではパイプの曲がり部分など、いろんな場面で登場します。
見た目は似ていますが、円は閉じた丸い図形、円弧は円の一部分、楕円は横長や縦長に伸びた曲線という違いがあります。
この記事では、AutoCAD初心者の方でもわかりやすいように、円・円弧・楕円を描く基本的な使い方を整理して説明していきます。
曲線を描く前に知っておきたい基本のキ
AutoCADで円や円弧、楕円をきちんと描くには、まず「コマンドを実行して、必要な点や数字を指定する」という基本の流れを理解しておくことが大事です。
リボンメニューのアイコンをクリックして操作する方法もありますが、慣れてくるとキーボードから短いコマンドを入力したほうが断然早くなります。
円は「CIRCLE」、円弧は「ARC」、楕円は「ELLIPSE」というコマンド名で、それぞれ短縮形として「C」「A」「EL」がよく使われます。
最初はリボンメニューで場所を確認しながら操作して、慣れてきたらキーボード入力に切り替えるとスムーズです。
曲線を正確に配置するために欠かせないのが「オブジェクトスナップ」という機能です。
これは、端点・中点・中心点・交点などを自動的にピタッと拾ってくれる便利な補助機能で、「Oスナップ」とも呼ばれます。
たとえば、すでに描いてある線の端っこから円弧を描きたいときや、四角形のど真ん中に円を置きたいとき、目分量でクリックするとどうしてもズレてしまいがちです。
AutoCADでは図形の正確さがそのまま寸法や加工の精度につながるので、円や円弧を描く前には、必要なスナップがちゃんとオンになっているか確認しておきましょう。
また、円・円弧・楕円は見た目だけじゃなく、AutoCAD内部でもそれぞれ別物として扱われています。
円は閉じた一つの図形で、中心と半径(または直径)を基準に作られます。
円弧は円の一部分で、始点・終点・中心・角度・半径などの組み合わせで形が決まります。
楕円は円を一方向に引き伸ばしたような図形で、長い軸と短い軸の関係を指定して作ります。
この違いを頭に入れておくと、あとで編集したり寸法を入れたりするときに迷わなくて済みます。
円コマンド「CIRCLE」の基本的な使い方
AutoCADで円を描く基本コマンドは「CIRCLE」です。
キーボードから操作するなら、短縮形の「C」を入力してEnterキーを押すと円コマンドがスタートします。
一番基本的な描き方は、まず中心点をクリックして、次に半径の数字を入力する方法です。
たとえば、部品図で直径20mmの穴を描きたいときは、中心点をクリックしてから半径として「10」と入力すれば、ピッタリの円ができあがります。
直径で指定したいときは、コマンドラインに出てくるオプションから「直径」を選んで、そのまま「20」と入力すればOKです。
円コマンドには、中心と半径以外にもいろんな指定方法があります。
よく使われるのは、2つの点を指定してその距離を直径にする方法、3つの点を通る円を作る方法、2つまたは3つの図形に接する円を描く方法などです。
特に「接線・接線・半径」という考え方は、機械図面や配管図面でよく登場します。
すでにある線や円に滑らかにつながる円を描きたいとき、手作業で中心を探すより、接線の条件を使ったほうが正確で早いんです。
初心者がつまずきやすいのは、半径と直径を混同してしまうことです。
AutoCADの基本操作では半径を求められることが多いので、直径の数字をそのまま入力すると想定の2倍の大きさの円ができてしまいます。
図面に「φ30」と書いてあったら、半径指定なら「15」を入力する必要があります。
逆に、直径オプションを選んだ場合は「30」と入力して大丈夫です。
コマンドラインに「今何を入力すればいいか」が表示されるので、それを読む習慣をつけるとミスが減ります。
描いた円の情報を確認したいときは、プロパティパレットや「LIST」コマンドが便利です。
LISTは図形の情報を表示するコマンドで、短縮形は「LI」です。
円を選んでLISTを実行すると、中心の座標、半径、円周の長さ、面積などの情報が一覧で見られます。
描いた後に寸法が合っているか確認したいときや、もともとある図面の円の大きさを調べたいときに役立ちます。
ただ円を描くだけじゃなく、描いた円が正しい情報を持っているか確認するところまでセットで覚えておくと、実際の仕事でも安心です。
円弧コマンド「ARC」の基本と角度の向き
AutoCADで円弧を描く基本コマンドは「ARC」です。
短縮形は「A」で、キーボードから「A」と入力してEnterを押せば実行できます。
円弧は円の一部を切り取った形なので、円よりも指定する条件が多くなります。
基本的な描き方としては、3つの点を順番に指定する方法、始点・中心・終点を指定する方法、始点・終点・半径を指定する方法などがあります。
どの方法を選ぶかは、図面上でどの情報がわかっているかによって変わってきます。
円弧を正確に描くうえで大事なのが、AutoCADでは角度の正方向が基本的に「反時計回り」だという考え方です。
反時計回りがプラスの角度、時計回りがマイナスの角度として扱われます。
たとえば中心角60度の円弧を描くとき、始点から反時計回りに作図するなら「60」と入力しますが、時計回りに同じ大きさの円弧を描きたい場合は「-60」のようにマイナスの値を使う場面があります。
向きを意識せずに点を指定すると、思った方向と反対に円弧ができることがあるので注意してください。
初心者にとって一番わかりやすいのは「3点指定」の円弧です。
始点、途中の通過点、終点を順番にクリックするだけで円弧ができるので、形をイメージしやすい方法です。
ただし、寸法がきっちり決まっている図面では、3点指定だけでは条件の管理があいまいになる場合があります。
中心の位置や半径がはっきりしているときは、「始点・中心・終点」や「始点・終点・半径」のように、設計条件に合った指定方法を選んだほうが確実です。
円弧は単独で描く方法だけじゃなく、「ポリライン」の一部として作ることもできます。
ポリラインっていうのは、直線や円弧を連続した一つのまとまりとして扱える線のことです。
たとえば、直線と円弧を組み合わせた外形線を描く場合、普通の線分と円弧を別々に描くと、あとで選んだり編集したりするのが面倒になることがあります。
ポリラインで作っておけば、図形全体を一つのかたまりとして扱えるので、移動・複写・編集がグッと楽になります。
円弧コマンド単体とポリライン内の円弧、この使い分けも実務では重要なポイントです。
楕円コマンド「ELLIPSE」と楕円弧の描き方
AutoCADで楕円を描く基本コマンドは「ELLIPSE」です。
短縮形は「EL」で、円や円弧と同じようにリボンメニューからも実行できます。
楕円は円と違って、長い方向の軸と短い方向の軸を指定して作ります。
代表的な描き方は、まず中心点を決めてから、一方の軸の端っこを指定して、続いてもう一方の軸の距離を入力する方法です。
中心位置が決まっている楕円を描きたいときは、この中心指定の方法がわかりやすくて、建築図面の装飾や機械部品の外形を表現するのにも使いやすい操作です。
もう一つの基本的な方法は、軸の両端を先に指定してから、もう一方の軸の長さを決める方法です。
これは楕円の長軸または短軸の端っこが図面上で決まっている場合に便利です。
たとえば、決められた幅の中に楕円を収めたいときは、まず軸の1点目と2点目を既存の基準点に合わせて、その後にふくらみの大きさを指定します。
円が中心と半径で形を決めるのに対して、楕円は2つの軸の関係で形が決まると考えるとわかりやすいです。
ELLIPSEコマンドでは、楕円全体だけじゃなく「楕円弧」も作れます。
楕円弧っていうのは、楕円の一部分だけを表示した曲線のことです。
操作としては、まず楕円の軸を指定して、次にもう一方の軸を決めたうえで、開始角度と終了角度を入力します。
円弧と同じように、どこからどこまでを表示するかを角度で管理するので、慣れないうちは手順が少しややこしく感じるかもしれません。
まずは普通の楕円を描いて軸の考え方に慣れてから、楕円弧に挑戦すると無理なく覚えられます。
楕円の円周や面積などの情報を確認したいときも、LISTコマンドが活躍します。
楕円を選んでLISTを実行すると、図形の種類、座標、面積、円周に相当する長さなどの情報が確認できます。
プロパティパレットでも基本情報は見られますが、LISTはテキスト情報としてまとまって表示されるので、確認したり記録したりするのに向いています。
楕円は円に比べて使う頻度が少ないかもしれませんが、図面表現の幅を広げるためには覚えておきたい基本コマンドです。
まとめ:曲線コマンドをマスターして図面の幅を広げよう
AutoCADで円・円弧・楕円を描く基本コマンドを理解するには、ただコマンド名を暗記するだけじゃ不十分です。
円なら中心・半径・直径、円弧なら始点・終点・中心・角度・半径、楕円なら中心・軸・端点というように、それぞれの図形がどんな条件で形を決めているのかを意識することが大切です。
さらに、オブジェクトスナップで正確な点をキャッチして、コマンドラインで求められている入力内容を確認して、必要に応じてLISTやプロパティで情報をチェックすることで、作図の精度はグンと上がります。
最初のうちは、円は「C」、円弧は「A」、楕円は「EL」という短縮コマンドを覚えて、基本の描き方を何度も練習するのがおすすめです。
そのうえで、接線条件を使った円、反時計回りを意識した円弧、軸を基準にした楕円、楕円弧の開始角度と終了角度といった応用操作へ進んでいくと、作図の引き出しがどんどん増えていきます。
直線だけでは表現できない形を正確に描けるようになると、図面全体のクオリティもグッと高まります。
AutoCADの基本作図を身につけるうえで、円・円弧・楕円のコマンドは早めにしっかり押さえておきたい重要な操作です。
焦らず一つずつ練習して、自分のものにしていきましょう。
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