AutoCADのMIRRORコマンドの使い方をお探しですね。

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AutoCADのミラーで文字を反転させない方法──MIRRTEXTの設定と使い方

AutoCADで図形を左右対称にコピーしたいとき、ミラー(鏡像反転)コマンドはとても便利です。

ただ、寸法や部屋名などの文字も一緒に選んでしまうと、文字まで裏返って読めなくなってしまうことがあります。

これは操作ミスではなく、AutoCAD側の設定で起こる現象なんです。

この記事では、ミラーで文字を反転させないための設定「MIRRTEXT」について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

1. なぜ文字まで反転してしまうの? ミラーコマンドの基本

AutoCADのミラーコマンドは、指定した線を軸にして、オブジェクトを反対側へコピーまたは移動する機能です。

コマンド名は「MIRROR」で、短縮形の「MI」でも実行できます。

建築図面で左右対称の部屋を描くときや、機械部品の対称な形を効率よく作るときなど、実務でもよく使われるコマンドです。

ミラーコマンドでは、線や円、文字、ブロックなど、選んだものがまとめて反転されます。

そのため、図形と一緒に文字を選ぶと、設定によっては文字も鏡に映したように裏返ってしまいます。

図形なら反転しても問題ありませんが、文字が読めなくなると困りますよね。

特に、他の会社からもらった図面データや、昔の図面を編集しているときに、突然文字が反転して驚くことがよくあります。

ここで大切なのは、「操作を間違えた」のではなく、「文字を反転するかどうかの設定」が別にあるということです。

AutoCADには、作図環境やコマンドの動きを調整する「システム変数」がたくさん用意されています。

文字の反転を制御する代表的なシステム変数が「MIRRTEXT」です。

つまり、文字まで反転してしまうときは、ミラーの操作を見直すだけでなく、MIRRTEXTの値を確認することが解決の近道になります。

2. 文字を反転させない設定は「MIRRTEXT」

AutoCADのミラーで文字を反転させないためのシステム変数は「MIRRTEXT(ミラーテキスト)」です。

この設定は、ミラーコマンドを実行したときに、文字を鏡像表示するかどうかをコントロールします。

設定値は「0」と「1」の2つで、文字を読みやすい向きのまま保ちたい場合は「0」にします。

実務では、文字を反転させる必要がない場面のほうが多いので、普段はMIRRTEXTを0にしておくと使いやすいです。

MIRRTEXTの値の意味は、次のとおりです。

– **MIRRTEXT = 0**:文字の位置は反転するけど、文字そのものは裏返らない
– **MIRRTEXT = 1**:文字の位置も文字そのものも鏡像反転する

たとえば、部屋名や注記が入った平面図を左右反転して作るとき、MIRRTEXTが1になっていると、図形だけでなく文字も鏡文字になってしまいます。

でも、MIRRTEXTを0にしておけば、文字の配置位置は反対側へ移動しますが、文字そのものは普通に読める向きで表示されます。

これで、反転後に文字を1つずつ回転・修正する手間が省けます。

設定方法はとても簡単です。

コマンドラインに「MIRRTEXT」と入力してEnterキーを押すと、「MIRRTEXT の新しい値を入力」というメッセージが出ます。

そこで「0」と入力してEnterキーを押せば、これ以降のミラー操作では文字が反転しない設定になります。

もしミラーコマンドを実行中なら、一度Escキーでキャンセルしてから設定すると確実です。

設定を変えたら、もう一度MIRRORコマンドを実行して結果を確認してみてください。

3. MIRRTEXTを使ったミラー操作の手順とチェックポイント

実際に文字を反転させずにミラーする場合は、先にMIRRTEXTを確認してからMIRRORコマンドを実行する流れが安全です。

まずコマンドラインに「MIRRTEXT」と入力して、今の値を確認します。

もし「1」になっていたら「0」に変更しましょう。

その後、「MI」または「MIRROR」と入力してミラーコマンドを始め、反転したい図形や文字を選びます。

選び終わったらEnterキーで確定し、対称軸の1点目と2点目を指定します。

最後に「元のオブジェクトを消去しますか?」という確認が出ます。

元の図形を残して反対側にコピーしたいなら「いいえ」、元の図形を消して反転移動したいなら「はい」を選びます。

ここはMIRRTEXTとは別の操作ですが、初心者の方が混同しやすいポイントです。

MIRRTEXTは文字の向きを制御する設定で、元のオブジェクトを残すかどうかはミラーコマンドの中のオプションで決まります。

この違いを理解しておくと、意図しない結果を防げます。

反転後は、文字の見た目だけでなく、配置位置も確認しておきましょう。

MIRRTEXTを0にした場合、文字そのものは反転しませんが、文字の基点や配置位置は対称軸を基準に移動します。

そのため、図形との位置関係は保たれても、文字の左寄せ・中央寄せ・右寄せなどの設定によっては、見た目のバランスが少し変わることがあります。

ミラー後に、文字の重なりや注記の向き、寸法線との干渉がないか目で確認すると安心です。

また、MIRRTEXTは今開いている図面の設定なので、別の図面ファイルでは期待どおりの値になっていない場合があります。

特に、他社からもらったデータや、テンプレートの違う図面、古いDWGファイルを開いたときは、作業前に確認する習慣をつけるといいですよ。

「なぜか今回は文字が反転する」というトラブルの多くは、MIRRTEXTの値がいつもと違っていることが原因です。

ミラー操作の前に数秒で確認できるので、覚えておいて損はありません。

4. ブロック内の文字が反転する場合の注意点と対処法

MIRRTEXTを0に設定しているのに、ブロック内の文字が反転してしまうことがあります。

これは、ブロックが1つのまとまった図形として扱われるためです。

普通のTEXT、DTEXT、MTEXTのような文字ならMIRRTEXTの影響を受けますが、ブロックの中に単なる文字として組み込まれている場合、ミラー時にはブロック全体の一部として反転されてしまいます。

画面では文字に見えていても、AutoCAD内部では「ブロックの構成要素」として扱われるんですね。

この問題を避けたいときは、ブロックに含める文字を普通の文字ではなく「属性定義」として作る方法があります。

属性定義は「ATTDEF」コマンドで作れる、ブロックに文字情報を持たせる仕組みです。

たとえば、部品番号や記号名、設備タグ、部屋番号など、ブロックごとに表示内容を変えたい文字に向いています。

MIRRTEXTが0で、属性文字が適切に設定されていれば、ブロックをミラーしても属性文字を読みやすい向きに保ちやすくなります。

ただし、属性定義を使えばすべての文字問題が自動で解決するわけではありません。

属性を「一定」にした場合や、ブロック内に通常文字として固定配置した場合は、期待どおりに制御できないことがあります。

既存のブロックを編集するときは、ブロックエディタで文字がTEXTやMTEXTとして入っているのか、属性定義として設定されているのかを確認することが大切です。

実務では、左右反転して使う可能性がある部品や建具、設備記号などは、最初から属性を使って作っておくと後で楽になります。

AutoCADでミラーしたときに文字を反転させないための基本は、MIRRTEXTを0に設定することです。

ただし、ブロック内の文字まで含めて管理したいなら、MIRRTEXTだけでなくブロックの作り方も見直す必要があります。

普通の注記や図面上の文字にはMIRRTEXT、繰り返し使う記号や部品内の文字には属性定義というように使い分けると、図面の見やすさと編集のしやすさを両立できます。

ミラー操作は単純な反転コピーに見えますが、文字設定まで理解しておくことで、実務での手戻りをぐっと減らせますよ。

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